TONE(トネ) ARH30S
久し振りの工具ネタです。
今回紹介するのは、TONE(トネ)のブランド名でお馴染みの前田金属工業㈱の工具です。
この工具は、「ARH30S」 というラチェットハンドルです。 差込角3/8インチ(9.5ミリ)のソケットを使用します。 全長は105ミリでして、差込角3/8インチ用としては全長が非常に短くなっております。 ギアの歯数は72枚(送り角僅か5度)と非常に細かくなっています。 通常このサイズのラチェットハンドルは全長が180ミリ前後の物が主流でして、ギアの歯数ももっと少ない物が多いです。 ARH30Sは全長が短いので力を掛ける使い方には不向きですが、全長が短いので狭い場所での作業で取り回しが非常に良好で、ギアの歯数が少ないので僅かなスペースでネジ類を確実に回す事が可能です。 片手のみでの早回しも非常に楽です。 あとソケット脱落防止用のプッシュボタン(ホールド機構)も付いています。
ちなみにARH30Sには兄貴分が存在します。 こちらは先に発売されている「ARH30」です。 こちらは全長が180ミリと標準的なサイズですが、ARH30S同様ギアの歯数は72枚と非常に細かく、もちろんホールド機構も付いています。 同じ製品番号だけあって、全長以外のデザインや性能は非常によく似ております。 値段はARH30、ARH30S共に¥1,980とTONE製品としては破格の値段です。
ちなみに両者ともTONEのホームページやカタログには一切記載されておりません。 去年ARH30を購入した時からずっと疑問に思っていましたが、去年の秋JIMTOF(産業機械の見本市)へ行った時にTONEのブースがあったのでこの質問をぶつけてみました。 これをキッカケに前田金属工業の方からメールを頂きまして、「ARH30はホームセンターでの販売を専門としたモデルである」という返事を頂きました。 恐らくホームセンターで販売されている安い工具への対抗手段という理由等が考えられます。 日用品工具としてはTONE製品は高級品に見えてしまうかもしれませんからね。 同じサイズのカタログモデルだと定価が倍くらい違いますから。
安さが魅力のARH30とARH30Sですが、決して粗雑な作りでは無いと思います。 TONEの文字や製品番号が彫り込みでは無くプリントなのがちょっと安っぽいかなと思いますが、デザインやメッキの処理はカタログモデルに引けを取らないと思います。 安いと耐久性が不利ではないかという不安もありそうですが、私はARH30を仕事で実際に使用していますが、かなり無茶な使い方をしているものの状態は良好です。
TONEブランドの製品をカタログモデルよりも1/2の価格で購入出来る… 操作も良好、耐久性もなかなか… ラチェットハンドルが欲しいなら、私は文句無く「買い」だと思いますね。
最後に補足…
*ラチェットとはギアを用いた機構の一種でして、一方向の力のみに作用し、逆方向の力には作用しない(空回りする)という機構です。 例として自転車のペダルを想像していただければ分かりやすいかと思います。 自転車のペダルは漕ぐと前へ進んでいきますが、逆方向に漕いでも空回りしますよね。 工具用のラチェットハンドルの場合は、各種ソケットを差し込んでボルト等のネジ類を締めたり緩めたりしますから、切替レバーで力の作用する方向を任意に変える事が出来ます。
| 固定リンク | コメント (4) | トラックバック (0)





































最近のコメント